沖縄への移住が決まり、「子どもをインターに」と調べたら、出てくるのは基地の学校や英語のページばかり。日本人家庭はどこに通えるの?と戸惑っているあなたへ。
先に答えをお伝えします。沖縄には、基地の外に、一般の家庭も入学を検討できるインターナショナルスクールや英語で学べる学校が複数あります。南部では那覇・南城のOkinawa International School、中部では宜野湾・北谷・読谷・うるまに学校が集まっています。一方、米軍基地内の学校は、米国防総省の関係者の家族などを対象とした学校で、入学できるかどうかは英語力ではなく「対象となる資格があるか」で決まります。まずは、一般向けの学校と基地内の学校を分けて情報を見ることが、沖縄での学校探しの第一歩です。
30秒でわかる早見表沖縄で一般の家庭が入学を検討できる主な学校
| 学校 | エリア | 対象 | カリキュラム | 認可種別 | 学費の目安(2026-27年度) |
|---|---|---|---|---|---|
| Okinawa International School(OIS) | 那覇市(幼児)/南城市(小1〜高3) | 幼児〜Grade 12 | IB(PYP・MYP・DP) | 部門で異なる | 小学部 授業料 年119.79万円+登録料等 38.61万円(OIST掲載) |
| Okinawa Christian School International(OCSI) | 読谷村 | K〜Grade 12 | 米国系、WASC・ACSI認定 | 各種学校 | 年165万〜185万円(2026-27年度、OIST掲載) |
| Hope International Academy | 北谷町 | 乳児〜高校段階 | 英国系(IPC・IMYC)、Cambridge IGCSE | 各種学校 | 月5.5万〜9.9万円(学年別、OIST掲載) |
| 沖縄アミークスインターナショナル | うるま市 | 幼稚園〜中学校 | 英語イマージョン(日本の学習指導要領) | 一条校(私立) | 月4.3万〜5.98万円+入学金25万円ほか(OIST掲載) |
| アメラジアンスクール・イン・オキナワ | 宜野湾市 | 4歳〜中学3年 | 英語・日本語のダブル教育 | 認可を受けていない施設 | 公式で確認 |
※学校名は各校の公式サイト・沖縄県の私立各種学校一覧などで確認できたものです。学費はOIST(沖縄科学技術大学院大学)が各校の情報をもとに掲載している2026-27年度の金額で、授業料以外の費用もかかります。最新の金額は各校の公式サイトで確認してください。
※米軍基地内の学校は、早見表の対象外としています。
この記事でわかること
- 沖縄で一般の家庭が検討できるインターと、基地内の学校の違い
- 南部・中部・北部のエリア別の特徴
- 一条校・各種学校・認可外の違いと、卒業後の進路への影響
- 学費の見方(月額・年額が混在する点に注意)と支援制度
沖縄ならではの国際的な環境を子どもに、という願いと、日本の学校に戻れなくなる・学費が続かないという不安。その両方に向き合いながら整理していきます。
01沖縄のインターナショナルスクールは「基地内」と「一般向け」に分かれる

基地内の学校は、国防総省関係者の家族などが対象
沖縄の米軍基地内には、米国防総省教育局(DoDEA)が運営する学校が複数あります。米陸軍トリイ・ステーションの公式案内によると、これらの学校は米国防総省の職員などの扶養家族が対象で、空きがある場合に授業料を払って入学できるのも、規則で定められた立場の人に限られるとされています。
つまり、基地内の学校に入れるかどうかは、子どもの英語力や家庭の希望ではなく、保護者の立場(資格)で決まります。一般の日本人家庭が入学できるかについては、この記事では断定しません。検討する場合は、基地の公式窓口で入学資格を確認してください。この記事では、一般の家庭が入学を検討できる基地外の学校を中心に紹介します。
一般向けのインターは基地の外に複数ある
一般向けのインターナショナルスクールは、基地の外に複数あります。ただ、インターネットで「Okinawa school」などと検索すると、基地関係者向けの英語の情報や、OISTの職員家族向けの情報が多く出てきます。読んでいる情報が誰に向けたものかを確かめてから判断するようにしましょう。
02那覇・南部のインターナショナルスクール
Okinawa International School(那覇:幼児、南城:小〜高、IB)
Okinawa International School(OIS)は、那覇市壺川に幼児部門(Pre-K・K)、南城市玉城に小学1年生〜高校3年生相当(Grade 1〜12)のキャンパスがある学校です。文部科学省のIB教育推進コンソーシアムの一覧では、IBのPYP・MYP・DPの認定校として掲載されています。英語が主な授業言語です。
沖縄で、幼児期から高校段階まで同じ学校でIBを続けられるのはOISの特徴です。一方、認可の区分は部門によって異なる、とOISTの資料に記載されています。日本の学校の卒業資格になるかどうかは部門ごとに変わる可能性があるため、入学前に学校に確認してください。
那覇から南城のキャンパスへの通学手段(スクールバスの有無や範囲)も、あわせて確認しておきたいポイントです。
03中部(宜野湾・北谷・読谷・うるま)のインターナショナルスクール

中部は、一般向けのインターナショナルスクールや英語で学べる学校が集まっているエリアです。
宜野湾:アメラジアンスクール・イン・オキナワ
宜野湾市のアメラジアンスクール・イン・オキナワは、4歳から中学3年生までを対象に、英語と日本語の両方で学ぶ「ダブル教育」を行っている学校です。認可を受けた学校ではありませんが、OISTの資料には、宜野湾市の教育委員会が、在籍する地元の公立学校への出席として扱っている旨の記載があります(扱いは住んでいる市町村によって異なる可能性があるため、在籍校・教育委員会に確認してください)。
北谷:Hope International Academy
北谷町宮城のHope International Academyは、乳児(生後3か月〜)の幼児部門から高校段階までを対象とする学校で、沖縄県の私立各種学校一覧に掲載されています。小学校段階では英国系のIPC(International Primary Curriculum)、中学校段階ではIMYC、高校段階ではCambridge IGCSEを取り入れています。高校の学年構成やカリキュラムは変更の予定もあるとされているため、最新の状況は公式サイトで確認してください。
読谷:Okinawa Christian School International(OCSI)
読谷村座喜味のOkinawa Christian School International(OCSI)は、K(幼稚園年長相当)からGrade 12までの学校で、沖縄県の私立各種学校一覧に掲載されています。米国の基準に沿ったカリキュラムを取り入れ、WASC・ACSIの認定を受けています。キリスト教の学校である点も、学校選びのときに知っておきたいポイントです。
うるま:沖縄アミークスインターナショナル(一条校)
うるま市の沖縄アミークスインターナショナルは、幼稚園から中学校までの私立学校で、日本の学校教育法上の学校(一条校)です。日本の学習指導要領に沿いながら、英語イマージョン教育を行っています。一条校なので、卒業すると日本の小学校・中学校の卒業資格になります。
「英語で学ばせたいけれど、日本の学校の卒業資格も大切にしたい」という家庭にとって、検討しやすい選択肢です。
そのほかの学校
OISTが公開している沖縄の学校の一覧資料には、このほかにも中部の学校(Zion Christian Academy、Da Vinci International Schoolなど)が掲載されています。対象年齢・認可種別・一般の家庭が入学できるかは、各校の公式サイトで確認してください。
04北部(本部・今帰仁など)から探すとき
北部の学校は公式情報で確認を
OISTの一覧資料には、今帰仁村の学校(World Mission Christian School、New Life Academy)も掲載されています。ただし、所在地・対象年齢・認可種別は今回の調査では公式サイトで確認できていません。北部で探す場合は、各校に直接問い合わせて確認してください。
中部への通学時間と、英語保育・課外の併用
北部から中部の学校に毎日通うのは、距離と時間の面で負担が大きくなりがちです。幼児期は地元の英語保育、小学生以降は地元の学校に通いながら課外で英語環境を補う、といった組み合わせも考えられます(後述の「次の一手」も参考にしてください)。
05認可種別と卒業後:一条校・各種学校・認可外の違い
沖縄の学校を比べるとき、学費やカリキュラムと同じくらい大切なのが、認可種別です。
| 種類 | 沖縄の例 | 卒業したときの扱い |
|---|---|---|
| 一条校(私立) | 沖縄アミークスインターナショナル | 日本の小学校・中学校の卒業資格になる |
| 各種学校 | OCSI、Hope International Academy | 日本の小学校・中学校の卒業とはならない |
| 認可を受けていない施設 | アメラジアンスクール・イン・オキナワ | 日本の卒業とはならない。在籍校の出席扱いは自治体によって異なる |
| 部門で区分が異なる | OIS | 部門ごとに学校へ確認 |
日本国籍の子は就学義務に注意
文部科学省は、日本国籍の子を一条校ではないインターナショナルスクールに通わせても、保護者が就学義務を果たしたことにはならない、という立場を示しています。インターで小学校段階を終えたあと、日本の公立中学校への入学や、高校受験の資格の扱いで困ることがないよう、入学前に確認しておくことが大切です。
あわせて読みたいインターナショナルスクールの一条校とは?一覧と義務教育・卒業資格の扱い
アミークス(一条校)は日本の小中学校の卒業資格
アミークスのような一条校であれば、日本の小中学校の卒業資格を得られるため、中学卒業後に日本の高校へ進むルートも自然に選べます。
高校・大学進学:IB DP、米国系、英国系
高校卒業後に海外の大学を視野に入れる場合は、IB DP(OIS)、米国系のカリキュラム(OCSI)、英国系のカリキュラム(Hope)など、どの資格・課程で卒業するかが関わってきます。沖縄県内の一条校では、沖縄尚学高等学校がIB DPの認定校として文部科学省の一覧に掲載されています。進学の考え方はこちらで解説しています。
あわせて読みたいインターナショナルスクールの高校|一覧の見方・全寮制と卒業後の大学進学
06沖縄のインターナショナルスクールの学費
月額表示と年額表示が混在する点に注意
沖縄の学校の学費は、年額で示す学校と、月額で示す学校が混在しています。比べるときは、年額にそろえて考えるのがおすすめです。
| 学校 | 学費(2026-27年度、OIST掲載) | 年額にした目安 |
|---|---|---|
| OIS(小学部) | 授業料 年119.79万円+登録料等 38.61万円 | 約158.4万円 |
| OCSI | 授業料 K〜Grade 5 年165万円、Grade 6〜8 年175万円、Grade 9〜12 年185万円 | 年165万〜185万円(授業料のみ) |
| Hope International Academy | 幼児 月5.5万円、小・中 月7.7万円(第1子)、高校 月9.9万円 | 12か月払いなら 約66万〜118.8万円 |
| 沖縄アミークスインターナショナル | 月謝 幼稚園4.3万円、小学校5.48万円、中学校5.98万円 +教材・活動費 年9.3万〜10.3万円、施設費 年12万円、福利費 年1.5万円 | 12か月払いなら 小学校で約88.6万〜89.6万円(入学金25万円は初年度のみ別途) |
※OISTが各校の情報をもとに掲載している2026-27年度の金額です。月謝の支払い月数(12か月かどうか)、きょうだい割引、ほかの費用の有無は学校によって異なるため、「年額にした目安」は単純な計算例です。実際の金額は各校の公式サイトで確認してください。アメラジアンスクールの学費は、公式サイトで最新年度を確認してください。
入学金・施設費・バスなど授業料以外の費用
授業料のほかに、入学金、施設費、教材費、スクールバス代、ランチ代、制服代などがかかることがあります。初年度は入学金などの一時金が加わるため、初年度の総額と、2年目以降の年額を分けて見積もっておくと安心です。全国の学費相場や、親の年収から見た目安はこちらへ。
あわせて読みたいインターナショナルスクールの学費はいくら?年間費用の相場と親の年収目安
支援制度:年齢と学校の種類で変わる
| 段階 | 国の支援の考え方 |
|---|---|
| 幼児(3〜5歳) | 幼稚園の認可があれば幼保無償化の対象。各種学校の幼児部門は対象外。認可外保育施設の届出がある施設は、「保育の必要性の認定」を受けた3〜5歳が対象で、上限は2026年10月から月4.03万円 |
| 小学校・中学校 | 一条校ではないインターに国の無償化制度はない |
| 高校 | 2026年4月の就学支援金制度の改正で、外国人学校の在籍者は新制度の対象外に。在校生は経過措置、新入生は別事業で年収に応じた支援(対象は2026年3月31日時点で文部科学省の指定告示に載っていた各種学校のみ) |
自分の家庭が対象になるかは、自治体や学校に確認してください。制度の詳細はこちらでまとめています。
あわせて読みたいインターナショナルスクールの学費は無償化の対象?幼児・小中・高校別の補助金と条件
07沖縄で学校を選ぶときの比較軸と次の一手
4つの比較軸
沖縄の学校は、次の4つの軸で比べると整理しやすくなります。
- 認可種別:一条校か、各種学校か、認可を受けていない施設か(日本の学校に戻る可能性はあるか)
- カリキュラム:IB(OIS)、米国系(OCSI)、英国系(Hope)、日本の学習指導要領+英語イマージョン(アミークス)
- 通学エリア:南部(那覇・南城)か中部(宜野湾・北谷・読谷・うるま)か。スクールバスの範囲
- 費用:月額・年額をそろえ、初年度と2年目以降に分けて比較
日本人家庭の入学条件(英語力、面接、保護者の英語力が問われるかなど)の考え方はこちらで解説しています。
あわせて読みたい日本人でもインターナショナルスクールに入れる?入学条件・面接・英語力
希望校が遠い・費用が合わない場合
北部や離島に住んでいる、希望の学校が通学圏外、学費が家計に合わない。そんなときは、全日制のインター以外の方法で英語環境を補うことも考えられます。
| 選択肢 | 補えること | 気をつけたいこと |
|---|---|---|
| 英語保育・プリスクール | 幼児期に英語で過ごす時間 | 対象年齢、無償化の対象か |
| サマースクール | 長期休みの集中した英語体験 | 募集時期が早いことが多い |
| 地元の学校+アフタースクール | 費用を抑えながら英語に触れる時間 | 送迎、開講日数 |
サマースクールやアフタースクールの選び方はこちらでまとめています。
あわせて読みたいインターナショナルスクールのサマースクールとアフタースクールの選び方
九州の学校も比べたい場合は、こちらもどうぞ。
近日公開福岡のインターナショナルスクール一覧|学費と北九州・久留米の選択肢
近日公開熊本のインターナショナルスクール|料金と幼稚園、TSMC後の新設校
近日公開大分・鹿児島・長崎など九州のインターナショナルスクールの探し方
よくある質問
Q日本人でも基地内の学校に通える?
基地内のDoDEAの学校は、米国防総省の職員などの扶養家族が対象で、空きがある場合に授業料を払って入学できるのも、規則で定められた立場の人に限られると米軍の公式案内に記載されています。入学できるかは英語力ではなく保護者の立場で決まるため、検討する場合は基地の公式窓口で確認してください。一般の家庭が検討しやすいのは、基地の外にある学校です。
Q宜野湾にインターナショナルスクールはある?
宜野湾市には、英語と日本語のダブル教育を行うアメラジアンスクール・イン・オキナワ(4歳〜中学3年)があります。近隣の北谷町・読谷村・うるま市にも、一般の家庭が検討できる学校があります。
Q沖縄でIBを学べる学校は?
Okinawa International School(PYP・MYP・DP)があります。一条校では、沖縄尚学高等学校がIB DPの認定校として文部科学省の一覧に掲載されています。
Q一条校のインターはある?
うるま市の沖縄アミークスインターナショナルは、幼稚園から中学校までの一条校で、英語イマージョン教育を行っています。
Q日本人が入学するときの英語力は?
求められる英語力や面接の内容は学校によって異なります。各校の入学条件を確認してください。考え方は「入学条件」の記事で解説しています。
まとめ
- 米軍基地内の学校は、国防総省の関係者の家族などが対象で、入学できるかは資格で決まります。一般の家庭が検討しやすいのは基地の外の学校です
- 南部は那覇・南城のOIS(IB一貫)、中部は宜野湾・北谷・読谷・うるまに学校が集まっています
- 一条校(アミークス)、各種学校(OCSI・Hope)、認可を受けていない施設などで、卒業資格や就学義務の扱いが変わります
- 学費は月額・年額が混在しているため、年額にそろえ、初年度と2年目以降に分けて比べましょう
移住や転勤を機に、子どもに沖縄ならではの国際的な環境を。その願いをかなえる道は、一つではありません。まずは候補校を2〜3校に絞り、認可種別と学費を確認するところから始めてみてください。


