1学期の終わりが見えてきた5月。「この夏、英語の環境に入れてみたい。でも在籍していない子も参加できるの?」——そう思って検索しているあなたへ。
先に答えをお伝えします。インターナショナルスクールのサマースクールには、在籍していない子(外部生)も参加できるプログラムがあります。ただし、在籍生だけを対象にしている学校もあり、対象年齢・英語力の条件・費用・期間は学校ごとにまったく違います。また、夏だけでなく、日本の学校に通いながら放課後や土曜日に通えるアフタースクール・土曜スクールという選択肢もあります。目的に合わせて選ぶのが、後悔しない近道です。
30秒でわかる早見表目的別・向いているプログラム
| 目的 | 向いているプログラム | 確認するポイント |
|---|---|---|
| 夏休みに英語に触れさせたい | インターのサマースクール(外部生可のもの) | 対象年齢・英語力の条件・1日あたりの費用 |
| インター入学を検討している | 入学を考えている学校のサマースクール | 外部生の受け入れ、学校の雰囲気、送迎 |
| 放課後の英語環境がほしい | アフタースクール・英語の学童 | 運営主体、お迎えの有無、曜日 |
| 日本の学校と両立したい | 土曜スクール・ダブルスクール | 続けられる期間と費用、宿題の量 |
| 中学生で集中して学びたい | 宿泊型・テーマ型の短期プログラム | 英語力の目安、宿泊の有無 |
※プログラムの内容・日程・費用は毎年変わります。最新の募集要項で確認してください。
この記事でわかること
- インターナショナルスクールのサマースクールの種類と、外部生が参加できるかの見分け方
- サマースクールを比べる5つの軸と、費用を「1日あたり」にそろえて比べる方法
- 小学生・中学生で変わる探し方と、申し込みの時期
- アフタースクール・土曜スクール・ダブルスクールの違いと、運営主体の見分け方
- 参加したあとに見ておきたいポイント
「入学を決める前に、子どもが英語の環境を楽しめるか、低いリスクで確かめたい」。そんな思いに応えられるよう、選び方を順に整理していきます。
01インターナショナルスクールのサマースクールとは?在籍していなくても参加できる?
サマースクールは、インターナショナルスクールが夏休みの期間に開く短期のプログラムです。英語で行う授業やアクティビティ、テーマに沿ったプロジェクトなどを、数日から数週間かけて行います。
外部生を受け入れる学校もある
サマースクールの中には、在籍していない子(外部生)も参加できるものがあります。たとえば、AOBA-Japan International Schoolは公式サイトで「サマースクールは外部生も参加可能です」と案内しており、幼稚部から高校部の生徒までを対象にしたプログラムを複数のキャンパスで開いています(2026年度、公式サイトで確認)。
外部生を受け入れるサマースクールは、普段はインターに通っていない子にとって、英語で過ごす時間を体験できる貴重な機会です。インターへの入学を考えている家庭にとっては、学校の雰囲気や先生の関わり方を知る機会にもなります。
在籍生のみ・兄弟姉妹のみが対象の学校もある
一方で、サマースクールを在籍生だけに限っている学校や、在籍生の兄弟姉妹までを対象にしている学校もあります。同じ学校でも、年度やプログラムによって対象が変わることもあります。
気になる学校があれば、公式サイトの募集要項で「対象(Eligibility)」の欄を確認しましょう。英語だけで書かれている場合は、「external students」「non-enrolled students」「open to all」などの言葉が手がかりになります。
在籍校の夏休みとの関係
インターナショナルスクールは、学年が8〜9月に始まり、6月ごろに学年末を迎える学校が多くあります。そのため、在籍校の夏休みは日本の学校より早く始まり、長く続くのが一般的です。サマースクールも、日本の学校の夏休みより早い時期に始まるものがあるため、日程が重ならないか確認が必要です。
インターの学年暦や、在籍生の夏休みの過ごし方は、こちらで解説しています。
近日公開インターナショナルスクールの制服は?持ち物・ランチ・夏休みまで学校生活を解説
02サマースクールの選び方:5つの比較軸

サマースクールは、学校やプログラムによって内容も条件も大きく違います。比べるときは、次の5つの軸をそろえて見ると、違いがはっきりします。
① 対象年齢・学年
幼児、小学生、中学生、高校生など、対象年齢によってプログラムの内容は大きく変わります。幼児や小学校低学年向けは遊びや体験を通じて英語に触れるもの、中学生以上はテーマを深く学ぶものが多くなります。
注意したいのは、学年の数え方です。インターの学年(GradeやYear)で対象が書かれている場合、日本の学年とずれることがあります。「何歳から何歳まで」「何年何月生まれ」といった条件があれば、学年ではなく生年月日で確かめると、取り違えを防げます。
② 英語力の条件
英語力の条件は、「条件なし」から「日常会話レベルが望ましい」まで幅があります。たとえば、UWC ISAK Japanのサマースクールは、授業がすべて英語で行われるため「日常会話レベルが望ましい」と公式サイトに記載しています(2026年度)。
英語がほとんど話せない子でも参加しやすいプログラムでは、絵や実験、体を動かす活動を通じて表現できる工夫をしていることがあります。募集要項の英語力の欄と、プログラムの内容をあわせて確認しましょう。
③ 期間と時間帯
期間は、1日単位で選べるもの、1週間単位のもの、数週間続けて参加するものなどがあります。1日の時間帯も、午前だけ・午後まで・延長保育つきなど、プログラムによって違います。
共働きの家庭で、夏休みの預け先としても考えたい場合は、開始・終了の時刻と、延長の有無を確認しておきましょう。
④ 費用は「1日あたり」にそろえて比べる
サマースクールの費用は、日単位・週単位・コマ単位・プログラム一括など、表示の仕方がばらばらです。そのまま比べると、高い・安いを見誤ることがあります。
比べるときは、次の計算で1日あたりの費用にそろえるのがおすすめです。
| 計算のステップ | 内容 |
|---|---|
| ① 総額を出す | 参加費+登録料+教材費+ランチ代+送迎費(別料金のものをすべて足す) |
| ② 日数で割る | 総額 ÷ 実際に参加する日数 = 1日あたりの費用 |
| ③ 時間も見る | 1日の時間が短いプログラムは、1時間あたりでも比べる |
ランチ・送迎・教材費・保険料などが別料金になっているプログラムもあります。申し込む前に「参加費に含まれるもの」を確認しておくと、あとで予算をこえる心配が減ります。
⑤ 通いか宿泊か、送迎の有無
日帰りで通うプログラムでは、送迎の負担を考える必要があります。スクールバスや最寄り駅からの送迎があるか、ない場合は毎日の送り迎えを家庭で続けられるかを確認しましょう。
宿泊型のプログラムは、主に中学生以上が対象です。寮生活を通じて、英語で過ごす時間が長くなる一方、費用は日帰り型より高くなる傾向があります。
03小学生・中学生別のサマースクールの探し方
同じサマースクールでも、小学生と中学生では選び方のポイントが変わります。
小学生:通いの日帰り型が中心
小学生向けのサマースクールは、通いの日帰り型が中心です。英語の歌やゲーム、工作、理科の実験、スポーツなど、活動を通じて英語に触れるプログラムが多く見られます。
英語が初めての子が参加する場合は、次の点を確認しておくと安心です。
- 英語が初めての子の参加を想定しているか
- 日本語で話せるスタッフがいるか(いない方がよい、と考える家庭もあります)
- 1クラスの人数と、先生の数
- 体調が悪くなったときの連絡方法
中学生:テーマ型・宿泊型も選べる
中学生になると、リーダーシップ、STEM(科学・技術・工学・数学)、演劇、ディベートなど、テーマを深く学ぶプログラムや、宿泊型のプログラムも選択肢に入ってきます。
公式サイトで確認できた例では、UWC ISAK Japan(長野県軽井沢町)のサマースクールは、13歳または14歳が対象で、2026年7月19日〜8月1日の全寮制のプログラムでした。費用は3,850米ドル(600,000円)で、2026年度の募集期間は1月23日〜3月2日と案内されています(いずれも公式サイト、2026年度)。
このように、中学生向けの宿泊型プログラムは、募集期間が早く、費用も日帰り型とは大きく違うことがあります。早めの情報収集が欠かせません。
申し込みの時期の目安:春に募集・締切が集中する例が多い
サマースクールの募集は、春(3〜5月ごろ)に始まり、その時期に締め切られる例が多く見られます。宿泊型や人気のプログラムでは、冬から募集が始まるものもあります。定員に達すると早めに締め切られることもあるため、各校の告知をこまめに確認しましょう。
| 時期 | やること(目安) |
|---|---|
| 前年の秋〜冬 | 気になる学校をリストアップ。前年度の募集要項で時期・条件を確認 |
| 1〜3月 | 宿泊型・中学生向けの募集をチェック |
| 3〜5月 | 日帰り型の募集・申し込みが集中しやすい時期 |
| 6月 | 持ち物・送迎の準備。空きが出たプログラムの追加募集を確認 |
※時期は一例です。プログラムによって大きく異なります。
04アフタースクール・放課後・土曜日のみのプログラム

「夏だけでなく、普段から英語に触れる環境がほしい」という家庭には、放課後や土曜日に通えるプログラムが選択肢になります。
2つの「アフタースクール」は別物
「インターナショナルスクールのアフタースクール」という言葉には、実は2つの意味があります。
| 種類 | 対象 | 内容 |
|---|---|---|
| インター在籍生向けのアフタースクール | そのインターに通う子 | 授業のあとのクラブ活動・課外活動 |
| 日本の学校に通う子向けの英語アフタースクール | 日本の小学校などに通う子 | 放課後に英語で過ごす学童・プログラム |
日本の学校に通いながら利用したいのは、主に後者です。検索すると両方が混ざって表示されるため、対象が「在籍生」か「一般」かを最初に確認しましょう。
運営主体の見分け方
日本の学校に通う子向けの英語アフタースクールには、運営の形がいくつかあります。
- インターナショナルスクール本体が運営しているもの
- インターナショナルスクールのグループ会社などが運営しているもの
- 名前に「インターナショナル」を含む民間の英語学童・スクール
どれがよい・悪いということではありませんが、「インターと同じ先生が教えている」「インターへの入学につながる」と思い込んでしまうと、期待と違うことがあります。公式サイトの「運営会社」「会社概要」の欄を見て、どこが運営しているかを確認しておきましょう。
例:日本の小学校からのお迎えつきコースがあるアフタースクール
公式サイトで確認できた例として、東京インターナショナルスクールグループの中目黒アフタースクール(東京都目黒区)は、小学1〜4年生を対象にしています。近隣の小学校へのお迎えがある学童保育コースと、カリキュラムのみのコースがあり、2026年度の料金は入学金33,000円、1〜2年生・週3日のカリキュラムのみのコースで月額70,071円、別途施設・教材費が月額11,360円と案内されています(公式サイト、2026年度)。
このように、アフタースクールは「入学金+月額+施設・教材費」の形で費用がかかることが多く、通う日数やコースによって月額が変わります。比べるときは、1か月に実際にかかる総額で見るのがおすすめです。
土曜日のみのクラス
平日は日本の学校と習い事で忙しい、という家庭には、土曜日だけ英語の環境で過ごせるクラスもあります。土曜スクールは、正規の学校への在籍とは別のもので、日本の学校の授業の代わりになるものではありません。「毎週土曜日に英語で過ごす時間をつくる」という使い方をイメージするとよいでしょう。
05ダブルスクール・塾との違いと組み合わせ方
日本の学校に通いながら、放課後や週末に英語やインター型の学びを足していく方法を、「ダブルスクール」と呼ぶことがあります。
ダブルスクールとは
ダブルスクールは、日本の学校に籍を置いたまま、放課後や週末に英語で学ぶプログラムに通うことを指す言葉です。制度上の用語ではなく、通う先や頻度は家庭によってさまざまです。
日本国籍の子が一条校でないインターに通っても、日本の小学校・中学校に通う義務(就学義務)を果たしたことにはなりません。そのため、日本の学校に通いながら英語で学ぶ時間を足すダブルスクールは、就学義務や進学の面を気にする家庭が選びやすい方法の一つになっています。就学義務の詳しい扱いは、こちらで解説しています。
あわせて読みたいインターナショナルスクールの一条校とは?一覧と義務教育・卒業資格の扱い
英語塾・英会話教室との違い
英語塾や英会話教室との違いは、ひと言でいうと英語「を」学ぶか、英語「で」学ぶかです。
| 種類 | 学び方 | 向いている目的 |
|---|---|---|
| 英語塾・英会話教室 | 英語そのもの(文法・会話・試験対策)を学ぶ | 英語の基礎固め、英語の試験対策 |
| インター型のアフタースクール・サマースクール | 算数・理科・工作などの活動を英語で行う | 英語で考え、表現することに慣れる |
どちらが優れているというより、目的に合わせて選ぶものです。英語の基礎がまだの段階では、英会話教室で慣れてからインター型のプログラムに参加する、という順番も考えられます。
インター在籍生が塾に通うケースも
反対に、インターに在籍している子が、日本語や国語の力を保つため、あるいは日本の中学・高校・大学の受験に備えるために、塾に通うこともあります。インターでは日本語で学ぶ時間が限られるため、日本語の読み書きをどう補うかは、多くの家庭の課題です。日本語力の不安や、インターで後悔しやすい点はこちらでまとめています。
あわせて読みたいインターナショナルスクールで後悔する理由は?メリット・デメリットと向いている家庭
続けるための目安:送迎・宿題・費用を月単位で
ダブルスクールは、続けてこそ効果を感じやすい学び方です。始める前に、次の3点を月単位で見積もっておくと、無理のない計画を立てやすくなります。
- 送迎にかかる時間(1回あたり×月の回数)
- 日本の学校の宿題と、プログラムの課題の量
- 1か月にかかる総額(月額+施設費・教材費+交通費)
夏のあとも英語の環境を続けるには
サマースクールで楽しく過ごせても、秋になると英語に触れる時間が減り、「夏だけで終わってしまった」と感じる家庭は少なくありません。日本の学校に通いながら英語の環境を続ける方法を、並べて比べてみましょう。
| 選択肢 | どんな不安を軽くできるか | 気をつけたいこと |
|---|---|---|
| アフタースクール(英語の学童) | 平日の放課後に英語で過ごす時間をつくれる | 運営主体、お迎えの有無、月額の総額 |
| 土曜スクール | 平日の予定を変えずに続けられる | 週1回で足りるか、送迎 |
| オンラインのプログラム | 送迎の負担なく自宅で続けられる | 画面越しで集中できるか、親の見守り |
| 長期休みごとのサマースクール・ウィンタースクール | 年に数回、集中して英語で過ごせる | 間の期間をどう過ごすか |
06参加したあとに見ておきたいこと
サマースクールは、入学の練習というより、子どもに合うかを確かめ、情報を集める機会と考えると、参加したあとの判断がしやすくなります。終わったあと、次の点を振り返ってみてください。
- 子どもは楽しめたか。「また行きたい」と言っているか
- 英語への抵抗感はどう変わったか(話そうとする場面が増えたか、疲れていなかったか)
- 学校の雰囲気、先生の関わり方、ほかの子どもたちの様子
- 保護者への連絡の方法(言語、頻度、わかりやすさ)
- 送迎や生活リズムを、家庭で続けられそうか
子どもが疲れてしまったり、あまり楽しめなかったりしても、それは「インターが合わない」と決めつける材料にはなりません。プログラムの内容や期間、年齢によって感じ方は変わります。反対に、とても楽しめたからといって、すぐに入学を決める必要もありません。
本格的にインターへの入学を考えるなら、入学条件と学費の確認に進みましょう。
あわせて読みたい日本人でもインターナショナルスクールに入れる?入学条件・面接・英語力 あわせて読みたいインターナショナルスクールの学費はいくら?年間費用の相場と親の年収目安
地域ごとのインターナショナルスクールは、各地域のページで紹介しています。サマースクールを開いている学校を探す手がかりにしてください。
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よくある質問
Q英語が話せなくても、サマースクールに参加できる?
英語力の条件を設けていないプログラムもあります。一方で、授業がすべて英語で行われるため、日常会話レベルを望ましいとしているプログラムもあります。募集要項の英語力の欄を確認し、わからない場合は申し込み前に問い合わせてみましょう。
Qサマースクールに参加すると、入学選考で有利になる?
学校によって考え方が異なり、有利になるとは言えません。サマースクールと正規の入学選考は、別の手続きとして扱われることが一般的です。入学条件や選考の内容は、こちらで解説しています。
Q兄弟で一緒に参加できる?
それぞれの年齢がプログラムの対象に合っていれば、参加できる場合があります。年齢ごとにクラスやプログラムが分かれていることも多いため、日程と場所が同じかどうかも確認しておくと、送迎の計画を立てやすくなります。兄弟割引の有無は学校によります。
Qアフタースクールは、日本の小学校からのお迎えがある?
お迎えつきのコースを設けているアフタースクールもあります。対象の小学校が決まっていることや、お迎えの有無で料金が変わることがあるため、運営会社の案内で確認してください。
Q土曜日だけ通えるインターはある?
土曜日だけのクラスを設けている施設もあります。ただし、正規のインターナショナルスクールへの在籍とは別のものです。日本の学校に通いながら英語の時間を足す方法の一つとして考えるとよいでしょう。
まとめ
- インターナショナルスクールのサマースクールには、外部生を受け入れるものもあり、入学を考える前の「お試し」と情報収集の機会になります
- 比べるときは、対象年齢・英語力の条件・1日あたりの費用・送迎の4点をそろえて見ましょう。募集は春に集中する例が多いため、早めの情報収集を
- 「インターのアフタースクール」には在籍生向けと一般向けがあり、運営主体もさまざま。公式サイトの運営会社欄で確認を
- 夏のあとも続けたいなら、アフタースクールや土曜スクールなど、日本の学校と両立できる方法を検討してみてください
夏の数週間は、子どもが英語の環境を楽しめるかを知る、ちょうどよい機会です。まずは気になる学校の募集要項を開き、対象年齢と英語力の条件から確認してみてください。



